デザイン学研究
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4つの観点に基づく消費者の態度の分析 : 製品造形における韓日比較
朴 峯寛石川 弘杉山 和雄渡辺 誠
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1997 年 44 巻 2 号 p. 29-38

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抄録

これまでの消費者の商品に対する「態度」の把握では、主として人口統計学的変数群の分析や「ライフスタイル」によるセグメントなどをよりどころにしている。本研究では、この消費者の「態度」を家電製品を対象にして4つの観点により分析し、どの観点が的確であるかを明らかにした。本論文では、まず予備調査を行い、韓日両国の消費者に好みの違いが確かに存在することを明らかにした。さらに消費者の「態度」を説明するために取り上げられてきた「デモグラフィック」「ライフスタイル」、新たな観点として「エゴグラム」「G感性」の計4つの分析方法を取り上げ、その結果を多変量解析法を用いて比較した。その結果、4つの観点のどれかが強く効いているのではなく、それぞれが少しずつ関与していることが示唆された。

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© 1997 日本デザイン学会
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