デザイン学研究
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工作機械の導入によるシェーカー・デザインの変化 : リーマン研究の成果と問題
石川 義宗
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2006 年 53 巻 4 号 p. 57-64

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抄録
本稿の目標は、工作機械の導入によるシェーカー・デザインの変化を指摘することである。シェーカーの家具は簡素だが、制作された年代や場所によってわずかな変化が見られる。特に本研究は19世紀後半の変化に注目した。研究の方法として、エドワード・デミング・アンドリュースとティモシー・D・リーマンの研究に注目し、両者を比較した。その結果、以下の点が明らかとなった。(1)リーマン研究にアンドリュース研究の影響は見られるが、デザインに工作機械の影響を指摘したことはリーマンがアンドリュース研究よりも優れたところである。(2)リーマンは1870年から1880年にかけて、アームチェアーから挽きもの装飾が消滅したことを指摘したが、その装飾は機械の使用によって一時的に現れたものである。(3)リーマンはフィニアルのデザインが1860年以降の工作機械によって変化したことを指摘したが、実際にはそれと同様の変化が1860年以前に見られた。
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© 2006 日本デザイン学会
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