デザイン学研究
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中国湖南省隆回県における花瑶族女性の婚礼衣装の文化的特質
ー内発的地域活性化に向けた花瑶族の服飾文化の再認識(2)
阮 将軍, 植田 憲
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2018 年 65 巻 2 号 p. 2_41-2_50

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抄録
 本研究は,中国湖南省隆回県における花瑶族の婚礼衣装を取り上げ,その文化的な特質を明確化することを目的としたものである。現地調査により収集した179点の実物資料およびそれらの制作と使用に関する聞き取り調査に基づき考察を行い,次の知見を得た。(1)男女両家が協力し制作した婚礼衣装は,両家の連帯を促す契機となり,そこに施された紋様には,厳しい自然環境に適応した生活態度や幸福を追求する志が反映されている。(2)婚礼衣装の頭巾や鏡および銀鈴などは,不浄を祓い,花嫁の身を守るものとされ,聖と邪の境を示す役割を担った。また,2枚の頭巾を用いることで,花嫁の髪を隠し貞淑を表した。(3)既婚の女性は自身が用いた婚礼衣装を着用し同郷の花嫁を見送った。それを通して自身と同様な花嫁への幸福を願った。(4)死に際して身につけた婚礼衣装は本人のみならず,実家の存在を表し,家族関係を維持する役割を果たしてきた。これら婚礼衣装は,霊魂とともに先祖がいる世界に届けられると信じられ,現実の世界と異界とをつなぐ役割を担ってきた。
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© 2018 日本デザイン学会
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