デザイン学研究
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顔の各部位の白さが顔全体の美白感に及ぼす影響
島倉 瞳坂田 勝亮
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キーワード: Colour, BIHAKU, Face, Noise, Partial Influence
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2020 年 67 巻 2 号 p. 2_41-2_48

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抄録

顔の色や質感などの視覚的な情報は,円滑な社会的コミュニケーションを取るうえで重要な役割を演じているといわれており,これらをコントロールできる化粧は現代社会においてますます重要性を増している.このため人の印象に寄与する顔の外観の心理物理的な特徴については,多くの検討が行われてきた.均一な色票とは異なり顔には部分的に明るさや色みの変化があるが,先行研究では顔の特定の部位や肌領域全体の平均値などが代表値として用いられている.そこで顔色知覚の特性を明らかにすることを目的として,東アジアにおいて理想的な肌状態の一つとされる美白感に対し,額,目元,頬の各部位に表れる情報と,顔全体を表す3部位を平均した情報が果たす役割を検討した.日本人女性の平均顔画像を用いて美白感の測定を行った結果,特定部位の優位性はみられず,美白感は各部位の平均値に基づく感覚であることが示された.この傾向は顔の色,参加者の肌への関心,顔に付与したノイズによって変わらなかったことから,美白感とは個人的な嗜好や関心等に左右されない一般的な知覚であることが示唆された.

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© 2020 日本デザイン学会
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