抄録
学校教育におけるマルチメディアを利用した教育実践は、ここ数年の間に教育現場においても先駆的な分野として開発・実践研究が行われてきた。既にこうした開発・実践報告は数百例に及んでおり、現状での利用実践を整理し、マルチメディア利用の在り方を検討する必要がある。 今回、学校教育での過去3年間のマルチメディア利用の実態を調査し、とくに理科教育での利用の在り方を検討した。その結果、教材作成の利用から実験・観察の分析や学習成果の表現のための道具として利用されるようになってきていることが明らかになり、そのための学習環境の整備が今後必要となることが指摘された。