抄録
本稿は、留学生が発表者となっている大学院のセミナーをビデオに収録し、発表者である留学生と教官との間でどのようなインタラクションが現れるか観察したものである。留学生のproficiencyレベルの違いでどのような対話理解の構造が見られるかを探り、それぞれのレベルに現れた対話のパターンを示し、効率のよい対話理解の様相を考察するものである。最終的には、その結果得られたものを指導項目に反映させることをねらう。今回の分析では、言語能力の不足から起こる対話のブレイクダウンの中で、特に情報提供の文と情報要求(確認要求を含む)の文の働きとそのつながりに焦点を当てた。