抄録
科学教育の立場から自然を総合的に探求したり認識したりする能力や態度の育成を目的としたカリキュラム再構築の枠組みとして「エネルギー」を核に、そして、その外殻として「生命の科学」、「物体の科学」、「物質の科学」を位置づけることを提案する。この枠組みによりエネルギーの出入りによって生じる自然の動きや変化を、「運動と変化」として「エネルギー」を取り巻く形で表現できる。また、これらを包括的に取り上げることにより、総合化された内容、例えば「Integrated Science」としてカリキュラムの開発が可能である。