抄録
生徒自らが手.足.頭を使い自作.実験し創意工夫する姿勢の復活が「理科離れ救済の鍵」である。その実験は①木を見て森を見ざるオペレータ養成に陥りがちの定量偏向型ではなく、②定性偏重の余り、実験継続集中時に突如到来する醍醐味満喫の好機を逸するものでもなく、③よく練られたマルチ展開の思考活動を契機に育際的に視野を拡げ、自発創造性の向上を目指すものでなければならぬ。当面の課題は、「一定(概)値の獲得及びそれに付随する諸能力の獲得」といったリアルな目標を掲げて行う創意工夫型の探究活動で「こんな素朴な手法でこれ程の収穫が!」との驚き.感動の声及び成就感、自信とヤル気を喚起、次段への自発的な跳躍.飛躍を促し得る半定量主体のone conceptual実験カリキュラムの開発である。