抄録
近年メディアの発達によって, テレビやコンピューターなど映像を利用した学習が増加する傾向にある。しかし, このような学習は広く多くの人が利用できるという反面, あくまで映像を通しての学習であり, 実物資料の持つ質感, 重量感, スケールを実感することができないという弱点を持っている。本論は, 平成9年度より国立科学博物館教育部で研究が始まる「最新のメディアを活用し, 博物館の有する実物資料や情報を, 学校等の教育機関と有機的に広範囲に結びつける教育システムの開発」(研究代表者・教育部長・吉武弘喜)(課題番号0930001)について述べたものである。