抄録
アパルトヘイト支配を克服し民主国家建設の途上にある南アフリカ共和国の理数科教育に関する先行研究をレヴューし,今後の理数科教育に関わる重要な問題を考える。まず,1994年までのアパルトヘイト教育の実態を概観する.多数の問題の中から,学校のクオリティ(特に教師の資格・科目の選択・設備など)・教育機会・教育言語などについて,南アフリ力における問題点を拾い上げ,次に差別されてきた人々の権利の回復と国全体の発展のために,理数科教育に関して現在どのような方策が考えらるかについて論じたい.教育言語,現職理数科教員の教育などについても,国際支援の観点から検討する.