抄録
マルチメディアソフトを実際に作成させるのではなく、その企画および宣伝用パンフレットの作成を行う、「マルチメディア企画法」という課題および教授法を考案した。課題作成のために必要な知識や技術を教授するのではなく、すべて学生による自習活動にする。その結果、学生は驚くほど高度な技術や内容をもったものを完成させた。この方法は、1つ1つの技術を教授する従来の方法に比べ、学習者の意欲を高め、コンピュータに対する積極的姿勢を身に付けさせる上で、非常に効果的であった。また、全課題をWeb上で相互評価できるシステムを開発し利用した。その結果、学生間による獲得した知識や技術を学生間で効率よく交換できるようになり、新しいコミュニティの形成を促した。