抄録
千葉大学理学部, 工学部, 及び園芸学部の教員を対象として, 進路選択に関する調査を実施した。その主な結果は次のとおりである。(1)進路選択に影響を及ぼした要因の上位は, 「性格・適性」, 「能力・学力」, 「学校の教師」, 及び「科学・技術関連の本や番組」であった。(2)進路の最終決定時期は, 大学院, 大学, 高校又は就職後という順で, 上級学校段階ほど多かった。(3)どの学校段階でも影響力の強い要因と, 特定の学校段階に影響力の強い要因とがあった。「性格・適性」は全学校段階に渡って大きな要因で, 「科学・技術関連の本や番組」は中学校に顕著な要因であった。「学校の教師」は中学校以降の前段階に亙るおきな要因であった。「学校の理科授業・理科系クラブ」は中学・高校に顕著な要因であった。