中学校技術科教育における教育現場の課題を明らかにすることを研究の柱とし, 従来から言われていた課題について調査票を用いて明らかにした。これらの結果は, 改善方法を検討する上で重要であり, 貴重な資料とすることができると考える。調査結果から, 技術科教育の改善につながる複数の課題が明らかとなった。多くの教師は, 少ない授業時数の中で, 生徒の能力や適正に応じた弾力的なカリキュラム編成を望んでおり, これらの問題点を改善するために, 現行のプロジェクト法と平行して, 複数の題材を短時間で学習することの可能な学習モジュールの導入を提案した。