抄録
異分野融合研究の結実で「微生物が“近代文明を支える重要なマンガン鉱物”を生成中で、“原始の地球と生命の共進化の生きた化石”の鉱山」という世界唯一の価値が判明した「オンネトー湯の滝マンガン酸化物生成地(阿寒国立公園/足寄町)」は,2000年9月6日に国指定の天然記念物となった.研究初期から現場は露天風呂化などの開発で絶滅の危機に瀕し,研究者と地元有識者や関係機関が自然観察会や学校・博物館などで講演・展示を行なって保護が進んだ.異分野融合と人の輪で「国立公園・天然記念物の科学教育」が育ってきた.