抄録
本研究では,児童の読む力と書く力を話す・聞く活動に結びつけながら,総合的な言語活動(ディべート)を展開し,互いの立場や考えを尊重しながら,言語を通して伝え合う能力の育成を重視し,伝え合う力を高めることを目的とする。そこで,ディベートの前に,シート上にラベルや画像を貼りつけて自分たちの考えたことや調べた結果をまとめることができる「創発的分業支援システム(Kneading Board)」を活用する。ディベートに創発的分業支援システムを活用することによって,友達の意見を参考に「自分の考えを持つ」,「自分の考えを見直す」,「新たな自分の考えを持つ」それぞれの活動を支援し,積極的に話し合いに参加できる態度や能力を育成する。