抄録
我が国の基盤を支えるものづくり技術と数学,科学の関係は深く,ものづくりの工学的設計・プロセスにおいては再現性や定量性を高め,製品の質を向上させるために,数学や科学の知識,技能,手法が多用される。本研究では,学校教育において,数学,科学,技術の相互関連を図り,獲得した知識や技能を問題の状況,文脈に応じて選択的に,あるいは複合的に活用するためのカリキュラムの必要性について検討を行った。また,持続可能性をキーワードに,設計,製作,評価などにおいて数学,理科との関連性を考慮した新しい技術教育カリキュラムについて検討した。