抄録
本研究では、子どもが描いた概念地図を、クラス全体においてどのような傾向にあるかを把握するため、Kohonenの自己組織化ニューラルネットワークを用いて、特徴地図に表現する方法を明らかにすることを目的とした。小学生の表現した概念地図をもとに分析した結果、同じような概念地図を描いた子どもが、特徴地図において近くに分布することが明らかになった。そこで、クラス全体の特徴について、特徴地図で同じように位置づけされたものをまとまりと考え、その中の一つを代表としてみていけば、クラス全体の状況を把握しやすくなることが考えられた。