日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
セッションID: 1B1-I3
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発表
1B1-I3 数学科授業における概念発達のための相互作用領域の構成 : 単元の導入課題の機能に着目して(数学科における熟練教師の力量を探る-授業の国際比較研究の成果から-,自主企画課題研究,日本科学教育学会 第30回年会論文集)
大谷 実
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抄録
本稿は,数学科授業において生徒が新しい概念を理解する際に,教師が意図的に構成する相互作用場面を分析する.中学校2年の「連立方程式」で,単元の導入課題が幾度となく参照される場面に着目し,それぞれの場面において,単元の導入課題が生徒の概念理解を対して果たす機能を検討する.その結果,単元の導入課題は,生徒が教師と相互作用をする領域を構成し,特定の具体的場面を通して真の概念的理解に達していない生徒に一般的・概念的な理解の発達を導く「総称的な例」として機能するという仮説が提示される.
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© 2006 日本科学教育学会
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