抄録
教育情報機器を使うことで,難しいと思われていた教材の提示が簡単な操作で可能になった。生徒の学習状況を判断して,理解を助ける図や表を素早く提示し,演習問題やその解説を入れ替えることが手軽にできる。また重要事項や指導内容のまとめなどのメディアコンテンツを使って,生徒の理解にあった解説をすることができる。ここでは生徒の現状を踏まえた上で,知識を体系化させ,主体性や創造性などの数学的なよさを感得させるために,近年充実しつつある様々な情報機器やメディアコンテンツ,特にプロジェクターを活用した授業を紹介し,その効果と留意点について述べる。