抄録
本研究は「主体的に学び理科を好きになる子どもを育成する教育システムの開発研究」の一環として,函南さくら保育園(静岡県函南町)と,安倍口幼稚園(静岡市葵区)のご協力を得て平成18年から行っている。保育園や幼稚園において,日常生活や通常行われている子どもたちの活動の中で,自然にかかわりのあるものを中心に,アースシステム教育の観点を基盤として,子どもの科学性の発達を支援しながら,より科学教育的なアプローチを実現していくことをねらいとしている。本実践によって,保育者の側に,幼い時期の科学教育に関することや,子どもとの活動について多くの再確認・気づきの機会を提供したこと,自然にかかわる活動がこれまで以上に幅広く意識的に取り入れられるようになってきたことが認められた。また,保育者の姿勢が変化したことで子どもたちの表れにも影響を与えていることが明らかになった。