抄録
数学教育におけるテクノロジー活用の研究は20年以上が経過したが,数学教育はあまり変わっていないのが現実である.情報機器技術(ICT)はますます発展し,コミュニケーション機能が加わり、情報や知識の獲得方法が大きく変わり,数学教育においても,一方的に教える教育や計算中心の教育だけではなく、自ら考え、発想できるような創造性の育成が重要になっている.そこで,21世紀の高度情報化社会に対応して,どのような数学教育が可能なのか探ることが本企画の目的である.いろいろな立場からITを活用した新しい数学教育の可能性について検討する.