小学生の創造的な活動を促進するために、お互いの作品を交流・評価する事は、大切な活動である。また、音声や画像を使ったマルチメディア作品も新たに登場してきた。そこで、小学生のためにWebを用いて、一画面で作品の掲示と相互交流できる児童用デジタル作品交流システムを開発した。粘土作品の制作と音声による物語創作の実践を行い、本システムを用いて観点別に相互評価を行った。その効果を検討するために、事前と事後に類似の実践を行い、それぞれの相互評価のコメントを比較分析した。その結果、児童は作品を具体的な視点から多くのコメントを記述できるようになっており、本実践が、児童の評価の視点形成に役立ったと考えられる。