抄録
本研究は生徒の理科離れが危惧される昨今、生徒が理科の真の楽しさや面白さを体感し、理科好きの生徒を増やすことを目指して行った。具体的には河川の水質調査を通して化学的、生物的な手法や上流に位置する森のミネラルが川の水に溶け、やがて海の生き物を育むシステム、また微細なものが見える仕組みを電子顕微鏡の原理から学ぶことで、波長とエネルギーの関係などを学んだ上で、夜の水族館の動物の行動や生態から生物の多様性等を考える体験型実習の展開を試みた。さらに、水族館ならではの実験も取り入れ、化学や物理、生物など科目間の横のつながりを重視する学習として、新学習指導要領の理念に合致した科学力を培う取り組みとなった。その結果、生徒に積極性が芽生え、生徒中心の自発的・発展的な探究活動が構築され、学習意欲の大幅な向上が見られた。