抄録
本研究は,新学習指導要領において学習機会が増える「DNA」ならびに「生物の進化」に着目し,DNAと生物進化をつなげて理解できる実験教材の開発を目指している.本発表では,この目的の下,開発した2つの実験教材「DNA複製の可視化実験教材」および「架空生物を用いた自然選択の実験教材」について報告する.両実験教材とも,高校生を対象として実践を行った結果,DNA複製や自然選択を理解させる上で有効であること明らかとなった.今後は,DNAの複製エラーを経由した突然変異の仕組みを理解させる実験教材を新たに開発していく予定である.