抄録
本研究は,TIMSS2007の中学生の自由記述の回答を対象として,記述形式の特徴から,科学的な表現についての指導上の留意点を明らかにすることを目的とした。とくに,理由の記述で用いられる「から」「ので」の助詞に着目し,自己組織化マップを用いて分析を行った。その結果,「から」「ので」に関連した語句から,表現形式として妥当な知識構成がみられた。また,今回の結果からは,「から」にくらべて「ので」のほうが,より具体的で妥当な回答が多くなっていることが明らかになり,これらの語句を用いた表現形式を意識させるなどの指導上の留意点が指摘できた。