抄録
2008年から、国際基督教大学と南アフリカのケープタウン大学で学術交流協定を結び、初等中等学校におけるESD(持続可能な開発のための教育)のモデル構築と実践を行ってきた。この事業は、日本と南アフリカの教員が協議を進めながら授業内容について検討し、授業の実践までつなげている。日本の教育方法を南アフリカに輸出するのではなく、両国の教員が試行錯誤しながら授業を作り上げる中で、国際ティーム・ティーチングという新しい手法を使って、両国の生徒が持続可能な社会について考える機会を提供することが出来た。またこのプロジェクトを通じて、異なる文化での理科教育の実践という、更なる研究上の意義があることが示唆された。