抄録
理科教員の指導力向上を支援するために,2010年に作成した50の指標からなる自己評価票を用いて,千葉県内の中学・高校の教員に対して2011年に調査をおこなった.この調査の回答を年代ごとに比較することによって,それぞれの理科教員の指導力の特長や指導力が伸びる時期の違いを明らかにすることができた.中学校理科教員は,授業の流れや組み立てを重視しており,生活指導的な観点を重視した指導力が高校教員に比べて優っているが,経験年数が21年以上になると,理科の知識や科学の手法への理解,理科への関心意欲等で高校理科教員が優っているなどがわかった.このような分析結果をもとに,それぞれの理科教員の成長を有効に支援することができるような,教員研修のあり方についても検討を加えたので報告をおこなう.