日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
セッションID: 1A1-E3
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表紙
1A1-E3 資料の活用領域における判断を行う授業に関する研究 : 結論の再検討に焦点化した授業作り(これからの統計教育の方向性(6)-授業実践事例と今後の課題-,課題研究,次世代の科学力を育てる : 社会とのグラウンディグを進展させるために)
西仲 則博吉川 厚
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抄録
筆者らは中学校の数学科で実施されている資料の活用領域において,生徒が資料をもとに判断を行うための授業の構築を目指している.今回は,課題に対して示された結論が妥当であるか,また,他の結論がないかを資料をもとに再調査することを目指した授業づくりを行った.課題は仮想の市民だよりの記事について,属性の隠された8種類の資料を基にその結論を支持するかどうかである.これを最初は1グループにつき,1種類の資料で議論し,その結果を発表する.その後,8つの資料を全てのグループに配り,再度課題の検討を行い発表する授業である.8つの資料には属性が隠されているものもあり,資料に対する生徒の思い込みを誘発するように工夫している.生徒は,思い込みの解消を行うことで,資料をクリティカルに観ることも学習すると考えた.実践では,生徒たちは,資料をクリティカルに判断することができた.
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© 2012 日本科学教育学会
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