日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
セッションID: 3A2-I3
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発表
3A2-I3 「文化的手ほどき」としての数学的リテラシー : 数学の方法の構造化への課題(数学的リテラシーからみえる数学教育学の課題,課題研究,学びの原点への回帰-学習の質を高める科学教育研究-)
阿部 好貴
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抄録
本稿では,Chevallard(2007)の論考に基づき,「文化的手ほどき」として数学的リテラシーの捉え方の再考をおこなった。本稿の主張は,文化的手ほどきとしての数学的リテラシーを,数学的モデル化という数学の方法から包括的に捉えることが,数学の方法の構造化に対して有効である,ということである。そして,このように数学の方法を包括的に捉えた上で,数学の方法の構造化のためには,以下の3点の課題を解決することが必要であることを論じた。①「思考による抽象」との接続,②一般化との接続,③内容との接続。
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© 2013 日本科学教育学会
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