抄録
研究では、コンピュータの活用をこれまで生徒自身で自分にとって「新しい数学的事実」を発見する強力なツールとして一般的教育目標としての「創造性」の育成に資すると位置づけてきた。本稿では、Medawar(1979)の4種類の実験の機能をもとに再考することで、数学における実験がBorwein/Baily(2003),Borwein et al.(2004)の指摘するように8種類の機能を持ちうることを確認した。その結果として、数学教育においてコンピュータの活用が「新しい数学的事実の発見」以外の役割を持ち、創造性の育成の概念を広げ、貢献することを指摘した。