抄録
失われた20年からの日本再生を目途した"日本再興戦略"の基盤である「科学技術イノベーション総合戦略2014」成功の"要"は、様々な価値創造への「挑戦と相互結合・統合」を牽引する多様な「人材」である。また、科学技術イノベーション創造立国として日本が、長期的に豊かな文化と文明を維持発展させ続ける"秘訣"は、科学技術政策とイノベーション政策を一体化した「科学技術イノベーション政策」だけでなく、「教育政策」も合わせた"三位一体的相互連携政策"にある。日本はこの点において世界的に遅れており、この"弱点"を今、強化せねばならない。 「教育はイノベーションの為にだけ有るものではない」という教育界の正論と、科学技術イノベーション界は正面から丁寧な議論を詰めていくべきである。本稿では日本の弱点の強化に向けた"センターピン的革命"として、短期的に実現可能な「実戦的大学院教育研究特例プログラム」と、中長期的に地道な取り組みが必要な「科学技術リベラルアーツの各教育段階における導入」を提唱する。