本稿では、角の導入段階、すなわち角およびその大きさについていかにして導入するべきかを考える立場から、教科書における角の導入段階の取り扱われ方について、直角、角(図形として)、角(量として)の各概念・用語が導入されるまでに教科書上にどのような問題場面、文脈があるかに着目して分析を行った。そしてそれをもとに、角の導入段階での検討課題として、①いかにして角の大きさという量に目を向けさせるか、②図形から量へ、という指導の流れをいかにスパイラルに形作るか、③図形としての角も考慮に入れて児童の思考の様相を明らかにすること、の3点を指摘した。またその上で、直角についての学習を参考にした教材開発等の方向性について示した。