本研究では,教員のICT 活用指導力のチェックリスト(小学校版)(文部科学省 2007)の「C 児童のICT 活用を指導する能力」に関する項目の向上を目指したカリキュラムを検討し,教員養成系大学の「理科教育法」を対象に実践した。具体的には,受講者に,書画カメラ,デジタル教科書,タブレット端末,インターネット上にあるデジタルコンテンツを体験させた後,教員がICT を活用する授業場面と児童にICT を活用させる授業場面を考えさせた後,模擬授業を実施した。本授業の前後で,上記チェックリストの事前と事後の結果をt 検定(対応有り)で比較した結果,「C 児童のICT 活用を指導する能力」の全ての項目において,事後に有意な向上が認められた。