主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第41回年会 香川大会
開催日: 2017/08/29 - 2017/08/31
本稿では,数学と理科との関係について検討する前段階として,他教科とのかかわりに着目して数学指導を行った場合,考察の視点は多様であっても生徒の考えは数学の文脈でなされるのかについて検討した。空間図形の課題を「総合的な学習の時間」で実践したが,ここでは模型を作ることやこの模型の材料などが検討された。数学から離れていくと想定される中で,考察対象を身のまわりの事象に広げると,生徒の考えは空間図形に関係する内容に結びついていった。これは,数学と理科を関連させた場合,授業展開によっては数学の指導内容に収束されることを示唆するものであると考えられた。