日本科学教育学会年会論文集
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教育評価における客観的評価と主観的評価との関係
*宮国 泰史福本 晃造杉尾 幸司古川 雅英
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p. 263-266

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抄録
近年では様々な分野において, 「学ぶ力」や「興味・意欲・関心」といった様々な観点や能力,学習者のパフォーマンスなど,成果の定義や定量的な測定が容易でない観点等を評価することが求められており,ルーブリックなどを用いた評価手法の開発や実践が行われている。このような評価方法は,評価者の主観的な判断要素が入り込む余地があるため,その活用には一定の注意が必要であるが,評価結果の信頼性に関する問題についての知見の蓄積は不十分なままである。琉球大学が実施する「琉大ハカセ塾(以下,本事業とする)」では,44名の小中学生に対する科学教育プログラムを実施する中で,筆記や小論文など,ある程度の客観性が保たれる成績評価とは別に,子どもたちの学習をサポートするメンター(大学院生)による,子どもたちに対する主観的な評価(以下,メンター評価とする)についてもデータを得た。この二つの独立した成績評価の関係を解析したところ,筆記試験の成績とメンター評価は正の関係性を持つことが明らかになり,評価者の主観にもとづく学習者評価について,一定の妥当性を担保する結果となった。本研究では,これらの結果をもとに,学習者評価における評価者の主観にもとづく評価や,主観的要素が入り込みやすいと予想される評価法における結果の信頼性について議論する。
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© 2019 日本科学教育学会
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