「健康食品」の利用頻度は非常に高い反面、健康の増進や疾患の予防を謳いながら実体 のない食品は多く、その宣伝・広告も身の回りにあふれている。これらは、医療関係者 にも少なからず影響しているのではないかと考えられる。そこで、市民と医療従事者をともに対象にして、健康食品の摂取や疑似科学の浸透程度について調査した。一般市民同様に医療従事者も高い割合で健康食品を摂取していたが、その一方で許認可に関する規則について正しい知識は普及していない。疑似科学的な宣伝は広く浸透しており、一部の内容では一般市民の認識と医療従事者の認識に大きな違いは見られなかった。