p. 411-414
本研究では,次期学習指導要領において示された小学校理科教育の方向性を踏まえ,その実現に向けて如何に取り組むべきかについて,具体的指針を明らかにしようと考えた。各教科の特性に応じた「資質・能力」の育成,「見方・考え方」を働かせ,主体的・対話的で深い学びの実現に向かうためには,教師の子どもの学びを見取る目と,深い学びを創り出す単元デザイン力,カリキュラム・マネジメント力が必要となってくる。特に,理科の学習においては,間題解決の過程を丁寧に展開していく中で,科学的な深い学びの実現が求められる。本研究に対する先行研究をもとに現時点での知見を示す。