主催: 一般社団法人日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第43回年会
回次: 43
開催地: 宇都宮大学
開催日: 2019/08/23 - 2019/08/25
琉大ハカセ塾は選抜で選ばれた高い意欲や突出した能力を持つ小中学生に対して科学才能教育を提供している。平成29-30年度の応募者の地域を分析したところ、全体の93.1%は実施機関近郊の沖縄本島中南部地域から,6.9%は沖縄本島北部地域や離島地域からの応募であった。北部・離島地域から応募した9名の内訳は,北部地域(移動時間60~180分)が6名、移動手段として飛行機を用いる必要がある離島地域からは,久米島(大学までの距離は約100km)が1名,石垣島(同、約400km)が2名であった。平均して月2回程度実施されるプログラムへの参加は、多くの時間的・金銭的負担が生じると思われるが,科学才能教育プログラムを希求する小・中学生の存在が明らかになった。また、本研究では、石垣島の中学生1名の例をとりあげ、沖縄県の離島地域における科学才能人材の継続的な発掘・育成の可能性について議論したい。