主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第44回年会
回次: 44
開催地: 兵庫教育大学
開催日: 2020/08/25 - 2020/08/27
本研究における主たる問いは,論証もしくは証明がその必要性から‘自然’に発生してくるような探 究はどのようなもののだろうか,探究における論証の位置づけはいかなるものであろうか,といったものである. この問いに答えるため,本稿では,「教授人間学理論」で提起されている「世界探究パラダイム」と呼ばれる指導 観に基づいた探究活動における論証もしくは証明の位置づけを検討する.この探究活動は,問いや疑問を追究し, 答えを作り出すために,インターネットや文献など使えるものは何でも用い,必要なものは必要に応じて学習す るといった研究者の探究をモデルとするものである.具体的には,ATD の諸概念についての理論的な検討,およ び探究の具体的事例の検討を通して,探究における論証が,主に,方法を追求する上で既存の回答を理解するこ と,自らの回答の正しさを他者に示すことに生じうることを示す.