日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
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科学館における算数・数学展示物の拡充に向けた一考察
*花木 良吉井 貴寿
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抄録

本研究では,算数・数学展示物の拡充のために解決すべき課題を「ア’.自然科学と関連する数学的な題材の不足」,「イ’.人文学と関連する数学的な題材の不足」,「ウ’.低年齢層を許容する題材,展示の工夫の不足」の三つに整理し,その解決方法を考察する.特に,多角形や多面体に関する展示物については,書籍を調査することでその解決方針を具体的に示した.その結果として,図鑑や幼児の学習書が,展示物を考案する上で有用であるとの示唆が得られた.また,近年行われている展示の実践事例から,他の分野についても課題の解決が行える可能性が見えてきた.同時に,算数・数学の展示が一時的な取組みで終わるのではなく,常設展示として定着し,広く様々な科学館で展示されるようになるためには更なる研究が必要であることも明らかとなった.

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