初歩的な実験手続きの分類

抄録

実験を計画する能力の定義については一般的なコンセンサスが得られておられず、理科教育の指導内容として系統的なカリキュラムを構成するための基盤が得られていない。本研究では実験手続きに注目してその分類と整理を試みた。その結果、実験計画法を初めとした先行研究の知見より、実験群、測定数、独立変数、実験回数の４つの尺度の基に７つの実験手続きを分類することができた。これらの実験手続きは、実験結果の妥当性と信頼性を高め、仮説がもっともであると判断できる程度を高めるものである。