日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
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数学教育におけるジェンダー研究のアプローチに関する一考察
*木村 百合子
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抄録

本稿の目的は,Glasser and Smith (2008)およびDamarin and Erchick (2010)をもとにセックス/ジェンダー概念の意味と立場,数学教育のアプローチを整理・検討し,日本の数学教育におけるジェンダー研究への示唆を得ることである.その結果,①日本ではセックス/ジェンダー概念の意味や立場を明示した研究はみられないが,一方で,Glasser and Smith (2008)およびDamarin and Erchick (2010)に類似したアプローチがあること,②「ポストモダンモデル」を意図したアプローチは見られないが,新たに戦前・戦中の教科書を再評価するアプローチがみられたことの2点から,今後の発展の可能性があることを示した.

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