日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
45
セッションID: 1
会議情報

論文集
理工系大学博物館の資源を活用したSTEAM教育としての文理芸融合型オブジェクト介在型学習
*棚橋 沙由理山本 桃子白岩 志康
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

科学系博物館ならびに科学館は将来の理工系人材の育成のため,科学的思考および芸術的感性を涵養する場として期待が高まっている.STEM教育に創造性の要素を付加したSTEAM教育は近年,学校教育から社会教育あるいは初等教育から高等教育に至るあらゆる学びにおいて注目を集めている.大学博物館は,分野横断的な知を育むことのできる学術拠点ないし文化コモンズとしての機能を有しており,従前の博物学的な学問分野だけでなく学際的なコンテンツを発展させることが重要である.本研究では,オブジェクト介在型学習が分野横断型学習を促進することができるかどうかを模索した.結果として,多様な視座からの学び合いだけでなく円滑なコミュニケーションのためにオブジェクト介在型学習が有効であることが明らかになった.これにより,大学博物館の資源を活用したSTEAM教育として文理芸融合型オブジェクト介在型学習が有用であることが示唆された.

著者関連情報
© 2021 日本科学教育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top