主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第45回年会 鹿児島大会
開催日: 2021/08/20 - 2021/08/22
近年,生物多様性の保全に関する国際的な取り組みが進められている.筆者らは,生物多様性の減少要因の一つである「人間の自然に対する働きかけの縮小」を題材とした学習ゲーム「里山管理ゲーム」を開発してきた.その中で,里山内日射量に関する表現が不足していることが課題として指摘されていた.本研究では,「里山管理ゲーム」に新たに日射量の表現を実装し,その評価を行った.日射量の表現を実装した「里山管理ゲーム」を大学生48名に体験させ,質問紙調査による評価を行った結果,日射量の表現に対する肯定的な回答と否定・中立的な回答には有意差が認められなかった.また,事前・事後の知識の変容に関しても,有意差はみとめられなかった.今回実装した日光量の表現には,まだ課題があることが分かった.今後,より適切な日光量の表現方法を開発し,実装する必要性がある.