本研究の目的は,マンガ表現解説法におけるキャラクター及び吹き出しの導入が来館者に与える解説読み取り支援効果について検討を行うことである.本稿では,その先行的な分析として,小学生を参加者とした調査事例の1つを紹介する.分析においては,アイトラッカー(Tobii Pro Nano)を用いて,ディスプレイ上で表示されたマンガ表現解説鑑賞時における参加者の視線移動を測定する.キャラクター及び吹き出しの有無による視線移動の変化を分析したところ,キャラクター及び吹き出しが有るマンガ表現解説において,キャラクターと吹き出し間で視線が頻繁に移動する傾向,イラスト及び吹き出しにおける固視滞留時間が増加する傾向が見られた.