主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第45回年会 鹿児島大会
開催日: 2021/08/20 - 2021/08/22
平成30年度に発行された学習指導要領では,中学校理科単元「大地のつくりと変化」における火山の学習において,火山噴出物をマグマの性質で関係づけて学習することが求められている.これを受けて,中学校理科の教科書では,火山灰を実体顕微鏡で観察する実験が取り入れられている.火山灰中の鉱物の同定には経験的なスキルが必要であり,筆者らは,火山灰中の鉱物を種類ごとに分離した7種類の造岩鉱物からなる鉱物標本セットを作り,岐阜県内の中学校に配布した.これらの鉱物と桜島の最近の活動で噴出した火山灰と2000年の有珠山の火山灰中の鉱物について,電子顕微鏡(SEM-EDS)を用いて観察した.火山灰中の鉱物の観察をマグマの性質と結びつけることは困難であり,火山学習において鉱物セットは造岩鉱物の観察に用いて鉱物について理解を深めたあと,火成岩,火山灰の観察をするほうが合理的である.