日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
45
セッションID: 1
会議情報

論文集
理科教育における対話的な学びの教育効果
*亀山 晃和原田 勇希畠中 俊暉
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

本研究の目的は理科教育における対話的な学びに関連する実践研究で得られている知見を統合し,平均効果量の算出を行い,これまでの知見の成果と課題を導出することである.結果より,平均効果量は前後比較においてg = 0.48,条件比較においてg = 0.35であり,中程度の効果量であることが明らかになった.また,前後比較において研究間の効果量のばらつきが認められ,対象者の学校種と育成を目指す資質・能力による違いが認められた.加えて,前後比較と条件比較の平均効果量の違いから,前後比較によって算出された対話的な学びの効果には0.13程度他の学習による効果が含まれる可能性が示唆された.今後前後比較による結果の解釈には慎重になる必要がある.

著者関連情報
© 2021 日本科学教育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top