主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第45回年会 鹿児島大会
開催日: 2021/08/20 - 2021/08/22
本研究の目的は理科教育における対話的な学びに関連する実践研究で得られている知見を統合し,平均効果量の算出を行い,これまでの知見の成果と課題を導出することである.結果より,平均効果量は前後比較においてg = 0.48,条件比較においてg = 0.35であり,中程度の効果量であることが明らかになった.また,前後比較において研究間の効果量のばらつきが認められ,対象者の学校種と育成を目指す資質・能力による違いが認められた.加えて,前後比較と条件比較の平均効果量の違いから,前後比較によって算出された対話的な学びの効果には0.13程度他の学習による効果が含まれる可能性が示唆された.今後前後比較による結果の解釈には慎重になる必要がある.