日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
46
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論文集
実社会で理科の見方・考え方を働かせることを意識した授業実践―Nature of Sciecneの観点からー
*井川 拓洋西村 栄哉谷本 薫彦
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抄録

本研究は,NOSに関する先行研究を踏まえながら,SSIに対する意思決定過程の中で理科の見方・考え方を働かせるために,理科の授業でどのような理科の見方・考え方をどのように取り扱っていく必要があるのか,実践研究を通して示唆を得ることを目的とする.まず,NOSに関する先行研究を分析し,NOSの指導法について整理した.次に,「遺伝の規則性と遺伝子」の単元において,NOSを導入した授業実践を行い,生徒のNOSの理解度を分析した.その結果,NOSの明示的・反省的な指導の有効性と,NOSの理解を活用する場面を設定する必要性が明らかとなった.今後の理科の見方・考え方への示唆として,①科学的な主張を評価するために重要な理科の見方も視野に入れる必要があること,②理科教員は理科の見方・考え方の明示的・反省的な指導を心がける必要があることを指摘した.

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