主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第46回年会
回次: 46
開催地: 愛知教育大学
開催日: 2022/09/16 - 2022/09/18
本研究は,小学校3年理科「音を伝えよう」の単元の授業において,自由試行を取り入れたクラス(実験群,N=33)と取り入れなかったクラス(対照群,N=32)の児童の表現を比較することにより,自由試行が見通しをもつことをどのように助けることができるかを明らかにすることを目的とする。また,調査にあたり,描画法を用いて児童の思考を捉えることを行い,描画の有用性についても調査した。両クラスの児童のワークシートに表現された絵と言葉を分析すると,実験群では共通点を挙げたり,考えを試したりしている児童が多いのに比べ,対照群では物の様子を記述している児童が大半を占めていた。自由試行によって,子どもは新たな疑問を抱き,見通しをもつことにつながっていたと考えられる。また,描画を比較すると,実験群では音を出す人物が絵に多く含まれており,自由試行によって児童が主体的な活動を意識する傾向が強いことが示唆された。