日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
46
セッションID: 1
会議情報

論文集
教員の長時間勤務および教員免許更新制の廃止が小学校教員を目指す大学生に与える影響についての調査(速報)
*海老崎 功
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

近年,教員採用試験の倍率低下が指摘されている.著者らは2012年から京都府の総合大学の理科教育法において受講生の教職についての意識等を測定してきた.2019年度には受講生の教職に対する意識の変化は,教員の長時間労働問題が一因であり,その問題の根本的な改善がされていない現状から,他に職業の選択肢がある学生が教職を敬遠している可能性を指摘した(海老崎ら,2021).2021年度にはこの継続調査に加え,東京都の理科系総合大学の理科教育法において新たに同じ調査を行い,あわせて2022年に廃止が決まった教員免許更新制が理科教育法の受講者に与える影響についても調査し,報告した.本研究は,これまでの中・高の理科教員を目指す学生の継続調査に加え,小学校教員を目指す大学2回生以上および大学1回生の比較調査を行い,教員の長時間勤務や教員免許更新制が教職希望の学生に与えた影響を明らかにしようとするものである.

著者関連情報
© 2022 日本科学教育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top